7月から9月は、ノミとマダニの活動が最も活発な時期です。草むらや林の中を歩く機会が増える夏休みは、特に注意が必要です。予防薬を使っていても、投与のタイミングがずれると保護効果が下がります。

ノミとマダニ、それぞれのリスク

ノミは犬・猫の皮膚に寄生し、激しいかゆみを引き起こします。ノミアレルギー性皮膚炎の子は、1匹のノミに刺されただけで全身に症状が出ることがあります。マダニはより深刻で、バベシア症(犬の赤血球を破壊する原虫感染症)や日本紅斑熱、SFTSウイルスを媒介します。SFTSは人間にも感染するため、マダニがついた犬猫を素手で触ることは避けてください。

予防薬の種類と選び方

現在主流の予防薬は、スポットオン(首の後ろに垂らすタイプ)と内服薬(チュアブルタイプ)の2種類です。内服薬は水に濡れても効果が落ちないため、泳ぐ犬や頻繁にシャンプーをする子に向いています。スポットオンは投与後48時間は水に濡らさないことが推奨されています。猫にはピレスロイド系の犬用製品を絶対に使わないでください。神経毒性があります。

投与タイミングの管理

月1回投与のタイプは、前回の投与から28〜31日以内に次を投与することが重要です。1週間以上遅れると、保護効果が切れた期間が生まれます。スマートフォンのカレンダーに「次回投与日」を登録しておくことを強くお勧めします。当院では処方時に次回投与日をお伝えしています。わからなくなった場合はLINEで確認してください。

帰宅後のチェック方法

草むらや林を歩いた後は、帰宅してすぐに全身をチェックします。マダニは耳の内側、指の間、脇の下、股の内側に好んでつきます。見つけた場合は、素手で引き抜かないでください。口器が皮膚に残ります。専用のマダニ取りピンセットを使うか、当院に連絡してください。予防薬を使っていても、マダニが一時的についていることはあります。ついていること自体より、長時間放置することが問題です。

夏の外出前に予防薬の残り期間を確認したい方は、LINEまたはお電話でご連絡ください。7月・8月は予防薬の処方に合わせて皮膚チェックを無料で行っています。